2025/02/19
活動報告
第370回2月定例県議会が2月18日開会しました。期間は3月26日までの37日間です。令和7年度当初予算案、県政改革方針の変更案など重要案件が上程され、「挑戦と包摂が織りなす兵庫五国の実現」を目指す県政の進路を左右する重要な定例会として審議、議論してまいります。
令和7年度当初予算案は、総額で4兆5150億円(対前年度当初比5.0%、2132億円増)、このうち一般会計は2兆3582億円で、賃上げによる個人関係税の増や堅調な企業業績に伴う法人関係税・特別法人事業譲与税の増等により、9982億円と4年連続の過去最高額(対前年度比+ 8.9%)を記録しました。
施策推進の基盤となる財政フレームは、税収の改善や経済成長率の上昇が見込まれることなどもあり、令和10年度までの収支不足額は、昨年度の215億円から55億円改善し、160億円になる見込みです。しかし、震災関連県債や行革期間中に発行した財源対策債の償還の影響で、厳しい財政状況が続きます。
そのような中でも、将来世代に課題を積み残すことのないよう、分収造林事業や地域整備事業会計にかかる多額の債務処理について、抜本的な見直しに着手。この債務処理に際して、一時的に県債管理基金を財源として活用しますが、財政指標への影響も踏まえ、行政改革推進債を活用し、計画的な積戻しを実施する方針です。財政運営上の課題は山積していますが、選択と集中による事業の見直しや公民連携による事業実施手法を積極的に活用するなど、より効果的・効率的な財政運営を行い、収支不足額の解消に努めることにしています。
また、県庁舎の再整備に向け、令和7年度は基本構想・計画の策定に取りかかることにしていますが、現時点では総事業費等が不明なため、基本構想等がとりまとめられた時点で、財政フレームに反映する方針です。
齋藤県政2期目最初の予算案であり、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎えたことから、「誰も取り残さない安全安心な兵庫」を第1に、「若者が輝く兵庫」、「活力がわきあがる兵庫」、「県政運営基盤の構築」の4つ柱で、新たな躍動が広がる兵庫の次のステージへ、その第一歩を県民とともに力強く踏み出すための施策が打ち出されています。自民党県議団が提言、要請してきた、高齢者はもちろん、子どもや若者、子育て世代、現役世代まで全ての世代、一人ひとりが輝いて調和をもって活躍できる兵庫づくりを更に進める予算案となっています。
2月18日の本会議で開会あいさつに立った浜田知昭議長(自民党)=写真上=は、「最も大切なことは、対立や分断ではなく、対話によるコミュニケーションを通じた連携です。私たち議員は、県民の代表として、県民目線に立ち、知事と徹底した議論を交わし、知事と議会が真の意味での車の両輪となり、同じ方向を向いて、連動しながら県政を前に進めてまいります」と述べました。
提案説明に立った齋藤知事=写真下=は、「震災30年の節目を迎えた今、大災害から立ち上がり、より良い地域・社会を創り上げる取組のバトンの重みに身を引き締め、県民の皆様とともに新しい兵庫づくりを進めていく決意です」と表明し、次の通り主な施策を説明しました。
【誰も取り残さない安全安心な兵庫】
防災・減災対策の強化に向け、「創造的復興サミット」など震災の経験と教訓を活かす取組、能登半島地震等を踏まえた対策、県土の強靱化
地域の安全対策として、特殊詐欺等対策の強化、医療・介護体制の充実、感染症対策の強化、持続可能な医療提供体制の構築、介護基盤の充実
孤独・孤立を防止するため、不登校対策等の充実、ひきこもり対策の強化、SNSによる誹謗中傷等の防止、多文化共生の推進
【若者が輝く兵庫】
教育費の負担軽減、教育環境の充実など「学びやすい兵庫」、妊娠・出産支援の強化、子育て支援の充実など「子どもを産み育てやすい兵庫」、子育て世帯への住宅支援など「住みやすい兵庫」、学生に響くインターンシップ・プログラムの作成支援など「働きやすい兵庫」の実現
【活力がわきあがる兵庫】
地域活性化や観光交流人口拡大の原動力となるひょうごフィールドパビリオンの展開など「大阪・関西万博における取組」、次世代産業、地場産業の振興など「多様な産業の競争力強化」、有機農業を含む環境創造型農業の拡大、県産酒米及び日本酒の需要拡大など「持続可能な農林水産業の実現」、水素利活用、脱炭素化の推進、野生鳥獣対策など「循環型・自然共生社会の推進」
地域創生に向けた連携強化、空き家の再生、社会基盤の充実・強化、高規格道路ネットワークの整備、神戸空港の国際化への対応など「地域活力の創出」、スポーツ団体や民間企業、行政などが一体となってスポーツを通じた地域振興に取り組むスポーツコミッションの創設に向けた検討など「スポーツ・芸術文化の振興」
【県政運営基盤の構築】
地域整備事業会計は、民間活力の導入も視野に入れた保有資産の整理や播磨科学公園都市のあり方について、今後も関係者と丁寧に議論を行いながら改革を推進
分収造林事業は、県民全体で支える新たな森林管理スキームの構築
県庁舎再整備は、防災機能や働き方改革を志向した機能的でコンパクトな新庁舎整備の方針を決定。業務改革や柔軟で多様な働き方を進めるとともに、出勤を希望する職員全員が勤務可能なスペースを確保し、大規模災害時等においても全庁を挙げた災害対応ができる体制を構築
公社等は、社会経済情勢の変化や県民ニーズ、民間活力の積極的活用や民間との役割分担を踏まえ、引き続き見直しを推進
若者・Z世代応援パッケージは、毎年度、点検・評価を行い、各事業のブラッシュアップを図る。安定的に財源を確保するための基金を創設
最後に齋藤知事は「ふるさとの誇りを胸に、すべての県民の皆様が希望をもっていきいきと暮らし、活躍できる。そんな『躍動する兵庫』の実現をめざし、一層力を尽くしてまいります」と訴えました。
総務
地域
「地域の元気づくり」を推進することにより、県内への移住・定住・還流に取り組み、活力ある兵庫を目指すとともに、日本遺産をはじめ文化財などの保存・活用及び人々の交流を進めるなど、兵庫五国の多様性を活かした地域創生の実現に向け取り組むこと。
第⼆期兵庫県地域創⽣戦略(2020〜2024)及び後期2か年の重点取組に基づき戦略を推進。
【R4戦略指標の達成状況】
目標 | 実績(R4) |
---|---|
国を上回る一人当たり県内総生産(GDP)の伸びを維持 |
〔実質〕国105.1% <県110.3% 〔名目〕国111.8% >県110.4% |
住んでいる地域にこれからも住み続けたいと思う人の割合が前年度を上回る | R3 : 75.9% → 77.8% |
20歳代前半の日本人若者の県内定着率 | 目標92.6% → 91.4% |
2024年まで合計特殊出生率1.41を維持する | 目標1.41 → 1.31 |
今期戦略が令和6年度で終了することから、次期戦略を検討し、令和6年度中に議決、策定の予定。
総務
地域
「する・みる・ささえる」スポーツへの参画を通じて、躍動する兵庫の実現を目指し、子ども・ユーススポーツ、生涯スポーツ、競技スポーツを推進するとともに、スポーツの持つ多面的な価値を最大限活用し、地域活性化の推進を図ること。
● プロスポーツクラブとの連携により、地域活性化プロジェクトを展開。
● 子ども・ユーススポーツの環境整備を図る推進プロジェクトを展開。
● アーバンスポーツやeスポーツなど新しいスポーツを振興。
● 兵庫のスポーツ選手が全国や世界で活躍できるよう競技力の向上を推進。
総務
地域
若手従業員を対象とした奨学金返済支援制度の年齢要件の緩和など制度拡充することで、卒業後の県内での就職を今まで以上に加速させること。
兵庫型奨学金返済支援制度を拡充。奨学金の返済額を県が3分の2、企業が3分の1負担するもので補助期間内の本人負担は実質ゼロ。日本一といっても過言ではない内容。
● 対象年齢を30歳未満から40歳未満に緩和
● 補助期間を5年から最大17年に延長
補助期間 | 補助総額 | 対象企業 |
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5年 | 90万円 (うち県60万円) |
県内に本社がある中小企業 |
10年(新) | 180万円 (うち県120万円) |
① SDGs宣言企業 ② フレッシュミモザ企業 ③ ワーク・ライフ・バランス宣言企業 (いずれか2つが該当) |
17年(新) | 306万円 (うち県204万円) |
① SDGs認証企業 ② ミモザ企業 ③ ワーク・ライフ・バランス認定企業 ④ ワーク・ライフ・バランス表彰企業 (いずれか2つが該当) |